星影にひそむ星々の会話~星座の文法~

精神障害者ピアサポーターをしている僕の徒然

妖怪ものを好む僕は下町ッ子

京極夏彦さんの小説が好きで、あの怖〜い噺の進め方に感嘆する。

面白いからどんどん読める。

朝顔の咲く頃まで読み続けるのは、不健康なのかもしれない。

夜更けに読むと却って面白さが増長する場合もある。

イギリスの作家が得意とする幽霊のでる小説など、夜更けには極端に怖い。日本の妖怪ものとは違い、イギリスの作家は心理作戦で読者に挑みかかるから読んでいて奇妙な気分になる。センテンスの長さまで計算にいれているように感じる。とことん緻密に計算されているようだ。センテンスの長短が、読者の心の琴線に触れるよう、なんらかの波長となっているようだ。

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そんな理屈詰の海外の小説はさておいて、日本には古来から月の光に照らされた、ぼんやりとする無意識への働きかけを得意とする妖怪ものの小説がある。道徳でも教えでもない、ただぼんやりとしている、妖怪ものの小説。妖怪とはさて何ぞやのような学術的な考察はここではしない。

 

下町ッ子の僕は子供のときから本所七不思議に親しんだ。両国、本所、向島錦糸町、この辺りを舞台とした本所七不思議。深川から錦糸町界隈までが七不思議の主な舞台。今昔物語にヒントを得た芥川龍之介さんが生まれ育ったのもこの辺り。幸田露伴さんも都心からこちら下町に訪れて住み、墨客、とも私たちは呼ぶ。京極夏彦さんも屢々、こちら墨田区江東区にやって来る。

 

僕はお寺の保育園に通っていたから、それが何らかのトラウマになっているのかもしれない。

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日本的な怖さ、そんな表現は馬鹿げているけれど、海外にはあまり例のない、湿気が月の光に照らされからっと晴れあがった恐怖、そういう戦慄。論理を踏襲しない、戦慄の美。

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そーっと、そこから小豆洗いが出てきそうな、そんな恐怖を僕は好む。

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