星影にひそむ星々の会話~星座の文法~

精神障害者ピアサポートをしている僕の徒然

真夜中、窓から見えぬ月

世知辛い東京に、真夜中が訪れる。

東京とは何だろう、考えが浮かばない。

窓辺で書く。

何も聞こえない訳では勿論なく、

クルマが静謐の邪魔をする。

月も浮かばず、

月に吠えることもできず、

裸の。

頑強な秩序や、確固たる社会や、

それが見えない真夜中。

理屈は死に絶え、

白い吐息が冷たい唇を温める。

沈黙の、風が、そよ風になり、

僕の孤独にまとわりつく。

抒情はなく、一切なく、

蒼い街が、うたた寝する。

軽やかに滑る流れ星もない。

秘かに僕は、喧騒の昼から脱出したが、

虚しさのみが、胸を満たす。

空っぽの、僕の頭の中に、響く多数の言葉は、

必ずしも幻聴ではない。

凍てつく夜明け前に、

浮かぶ言葉が欠伸となり、

忘れた彼女の面影を追う、眩暈。

本当に僕は生きているのだろうか?

夢が、濃くなる真夜中の、

辛い沈黙に捻り潰され、

もう、いないのかもしれない、

翳。