星影にひそむ星々の会話~星座の文法~

精神障害者ピアサポーターをしている僕の徒然

人生と世界の双方を変えよう

人生という代物は、人生を変えるためと世界を変えるためにあるんだと思う。

傷心の夜を歓びの朝に変えるため、悲劇の世界を幸運の世界に変えるため、そのために人生という長い時間が用意されているんだと思う。僕は宗教家ではないから、あの世があるとは俄には分からない。おそらく《あの世だなんて重宝なものなどある筈もない》と考えれば、この世の時間が充実するのは確かだと思う。あの世を身勝手に信じ込むのは、この世の濃度を薄めてしまう博打のようなものだと思う。そう考えれば、私たちは永久に若々しいままだろう。若々しさを老獪なあの世に捨て去ることくらい倒錯した狂気など滅多にない。

 

時計の針が時間を刻む。そよ風が流れる。恋人が招いてくれる。理屈を小煩く唱える者もいない。詩集が夜毎、紐解かれる。絵が絵描きとは一線を画する美術として眼前に現れる。音楽が甘い調べで心の琴線に触れる。饒舌にならない程度の写真が豊かな瞳に映し出される。変わらないこんな日々の暮らしが、人生と世界とを変える。仔猫が邪気なくやって来る。食事が愉しい。招いてくれた恋人のため、恋文を何度も何度もしたためる。美しいだけの美しさではない美しさを重んじる。ひとりだけかもしれないこんな暮らしを今、していることに意味がある。無意味の意味を必要以上に追わず、美学でときには勝負する。負けてもいい。時期に凱歌を上げるのは、分かっているから。諍いが稀に起こっても戦争を勃発させる火種にならないよう、注意する。装うモードを次回にはまるっきり転換し、風向きを変える。

 

悔いのない、人生と世界のために、今、私たちは生きている。