星影にひそむ星々の会話~星座の文法~

精神障害者ピアサポートをしている僕の徒然

怖い作品を好む

遂に出た。 

書楼弔堂 炎昼 (集英社文芸単行本)

書楼弔堂 炎昼 (集英社文芸単行本)

 

 早速Kindleにて購入した。定価は税込み2052円だが、僕の場合Amazonポイントが611円付与されて、1441円でダウンロードできた。

「語は呪文。文は呪符。書物は呪具。足りぬ部分を埋めるのは、貴方様でございます」

かつての懐かしい御歴々が雁首並べて現れる。

泉鏡花幸田露伴に親しむ少年だった僕にとって、京極夏彦さんの作品は、いつも拍手喝采ものだ。僕が苦手な三島由紀夫でさえも泉鏡花を非常に高く評価している。仄かに薄暗い鏡花や露伴の流れを見事に汲んだ京極夏彦さん、彼こそ名文を書く作家。

 

吉本ばななさんの文章も懐かしさを髣髴とさせるが、京極夏彦さんの文章の懐かしさは完璧に近く絶讃したい。奇を衒うところもない。彼の才能は、努力の賜に違いない。この血が滲む努力。声に出して読みたくない日本語だと思う。彼には読者がいるが、聴衆などいるはずもない。何という赤だろう?

 

じっくりと読みたい。