星影にひそむ星々の会話~星座の文法~

精神障害者ピアサポーターをしている僕の徒然

体験

精神障害には、波がある。

その波が時には困難を引き寄せるから、厄介だと溜め息をつく。かなり昔、僕は一時的に福祉職を辞したことがある。で、販売職に就いた。どうしてそうなったのか、藪の中だが、番狂わせには違いなかった。気紛れにしては思慮が足りず、今ではなにがなんだかよく分からない。若い頃に読んだ哲学書の影響が、何故だろう、突如として甦り、福祉職を辞することにまで発展した具合だった。だから福祉職に戻るまで、道草をした恰好になる。フラッシュバックではないのだが、体調の波がそんな厄介を招き寄せた。

 

販売職で、会社から期待されたことをエネルギッシュにこなした。真夜中まで僕は販売の仕事を全うした。売上を落とすことは許されず、呆れかえるほど広いプロパーを、たったひとり僕だけが担当しなければならず、いま思い返してもゾッとする。5、600万円くらいを日々計上しなければならなかった。何から何までを僕ひとりだけでこなさなければならなかった。競争は熾烈を極めた。障害者としてのそれが雇用で、責任の重たさに押し潰されそうだった。そんな或るとき、僕は頸椎の疾患になり、販売職を辞した。

 

再度、福祉職に返り咲いた。何かと多忙な毎日だが、精神障害者の僕にはやっぱり精神障害者への様々なケアの仕事が性にあっているのだと思う。職務の技術的なことはともあれ福祉職でなければ成し遂げられない醍醐味がある。 勉強をしっかりしていなければ成り立たない現在の福祉職こそ僕にとっての最後の職種だと信じている。