星影にひそむ星々の会話~星座の文法~

精神障害者ピアサポートをしている僕の徒然

行くぞ!

お金がたとえ巨万あったとしても、そんなものは邪魔なんだ。役に立たないそんなものは、この際僕は除外したい。さりとて精神的にのみ生きることはムズカシイ。欲望には様々なものがある。中でも取り分け人間にとっての最大の欲望は金銭欲であり、性欲ではない。だがその金銭欲だけを充たすだけでは、芸がない。面白くもなんともない。退屈でさえある。かりそめに豪華客船に乗ってみても、そこにロマンスの1ダースもないならば、そんなものは懐古趣味の茶番でしかない。ロマンスの醍醐味は《知的にピッタリ合う二人》がするものでもなく、それでは刺激が少なすぎる。後生大事に社会学ヒエラルキーに《だらしなくしがみつく二人》を見ていると、なんだか眠たくなるから不思議。義務教育の子供の恋愛じゃあるまいし。

 

ベッドタイムアイズ

ベッドタイムアイズ

 

 山田詠美さんの恋愛小説が愉快なのは、金銭的に貧困であっても成立する恋愛が男女のズレに拠っているからではないかな。それは男女の冒険ではなく性の快楽の聖典になっている。敢えて違いを堪能する男女は紋切型ではないし、だからこそヒートアップする。自慰の延長に過ぎない《知的にピッタリ合う二人》などどうでもいい。そんなたわいもない稚拙な遊戯には、退屈する。いずれその二人は憐れむべき制度へと堕落する筈だろう。男尊女卑の悪しき歴史に収斂される筈で、ツラの膨れ上がった怒りの男女になり果てるのだから、こんな大根役者の二人をまぁ勝手にさせておこう(笑) 互いの個性や互いの差異を愉しむことができないのは、狭量な精神に過ぎなくて、そんな狭隘がどうなろうと努力不足の証しにしかならない。そもそも僕には《知的》の意味がよく分からない。

堕落していても佳い。そこから這い上がる必要もない。堕落したままで佳い。ご自分に嘘をつかなければ。なんらかの苦悩があって、誰からも理解されない苦悩で、かろうじて詩人だけが理解する類いの良質な苦悩なら、そう易々とその苦しみは払拭できる筈もない。その当人が女性であれ男性であれ、堕落を避け難い苦悩の最果てなら北極星よりも輝いた崇高な堕落なんだと思う。頽廃礼讃、だね。

 

その孤独を世間は俄かに理解しない。寧ろ追放しようとするのが、世間だ。それでも敗けずに生きていくしかない。

 

頑張ろうよ。行くぞ!