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星影にひそむ星々の会話~星座の文法~

精神障害者ピアサポートをしている僕の徒然

あなたの病が痛々しくて

 福祉の現場は、朝から今日も怒濤の忙しさで、お昼になっても昼食だなんて到底ムリだった。午後三時頃になってやっと昼食を摂ることになる。その時点でもう疲労困憊になっている。吉野家豚丼の並を食べてまた直ぐに仕事にとりかかる。よほど好きでないと決してできない仕事なのが福祉職だとつくづく感じる。

 

 医療の現場も同様に多忙を極めているのだけれど、難解さという点ひとつとれば福祉の現場のほうがずっと遙かに優っている。憲法に記載されているコトバは福祉であって医療ではないのだから。

 

 漫然として福祉の仕事をしていても全く意味をなさず、たとえどんなことがあろうとも、福祉職の人間はより質の高い福祉へと強靱に嫋やかに前進しなければならない。それは苦痛でしかないけれど、「患者さん」は無数にいて僕たちを待っている。憲法からの要請がそれであり、WHOからのそれが要請でもある。涙を流す暇さえない。

 

 心理的に福祉職の人間は極端なムリを強いられるし、身体的にも追い詰められる。芸術家にとって「疲れた」というコトバがタブーなのと同じく、福祉職にたずさわる人間にとって「疲れた」というコトバはタブーだと思う。そういう弱さは伝播してしまうから。

 

 細かい技術や技法は個々それぞれ異なるからここでは何も触れず済ませたい。僕の場合は今のところスノビズムに徹している。モードはとても大切だと僕は思っている。服を選び、オー・ド・トアレの薫りを慎重に選ぶ。靴や傘やバッグのセンスを保つ。総力を挙げ全てのセンスを維持する。グッチやシャネルのショップに入っても違和感がないどころかそこがよくお似合いだというくらいまでのセンスを保ち続ける。

 

 夕暮れ間近になり、僕は「みんな」のために夕食の準備をする。今夜は、スープと鶏の唐揚とニンニク揚げ、ご飯とアイスなどを用意した。風邪が流行りがちだから、このメニューにした。最近は雨が多いから野菜がとにかく高価。白菜やキノコくらいしか安い野菜がない。ああでもないこうでもない、と、躊躇いながら買い物をする。納得できないから何軒ものお店に入り、丹念に選ぶ。「みんな」の健康と歓びの笑顔のために、僕は奔走する。ひとりひとりの健やかさを願い、僕は奔走する。