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星影にひそむ星々の会話~星座の文法~

精神障害者ピアサポートをしている僕の徒然

恥を、笑顔で塗りかえる。最善の化粧

Photo エッセイ 徒然のこと
恥の多い人生を送ってきたのは、なにも太宰だけではない。少なからず僕も恥だらけの人生を送ってきた。ちょうど銀座のど真ん中を紅いふんどしだけ纏い、しかも逆立ちしながら歩くかのような。この都会の乱痴気騒ぎに加担して、新宿の歌舞伎町の反吐でついつい足を滑らすような。軽々と声がけしてくるポン引きを殴り倒すことすらせずに、いかにも紳士然として、娼婦たちに囲まれても断乎無視して超然とし、恋人のうなじを右手の指で抱き寄せる。ゾッとするこの孤独、確かにこれが私たちの過去だった。紳士を敵にまわす勿れ、立ち直れなくなるほど殴り倒されたくないのならば。動く書物、亡霊と化した教養、加えて幻覚があるならばもう文句のつけようもない。もはや故郷もなく、孤児であり、アルコールの一滴さえ呑まず、アルコールはもはや化学式に於ける美辞麗句でしかない。不可能な純粋精神、紳士連の私たち、動き続ける脳髄の細胞。こんな筈ではなかったろうに。詰まらない人生に添えるための、憐れな祝砲。花一輪ありはしない。花は、花、おそらく櫻の花びらを学校に置き去りにしてきたのだろう。ついぞ忘れて咲くこともない櫻の花、不思議なくらいに哀しすぎる。私たちの肖像はいつも黒い額縁で彩られている。季節といえば常に秋でしかない。

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今、僕も気づいた。「主よ、深きところから、俺は阿呆だ」
哄笑ではない自然な微笑みで、恥の人生を塗りかえよう。