星影にひそむ星々の会話~星座の文法~

精神障害者ピアサポートをしている僕の徒然

インモラルなものですから

モラルを振りかざすほど立派な身分でもない私にとって、もちろん不倫つきの正月でもないワケですが、何しろひどい熱が出て半ばうなされながら新年の幕開けとなりました。今現在も咳がコンコン。

渡辺淳一氏の『失楽園』に垣間見られる或る種の鈍感さ、あの文学至上主義という馬鹿らしい破廉恥を尻目にして、このひどい熱のさなかに新たなワイシャツを買いに行かなければならず、曇天の錦糸町へ足を運び「クレリックシャツ、ここにあるだけですか?」と正月早々勤労に励む店員さんに訊くと、「はい」としか返事がないから、私は悪意を秘かに抱いて一番安価なクレリックシャツを買いました。そういえば、この店員さんは確かに黒木瞳さんにチョッピリ似ている、そう思いはしたものの、それ以上の妄想の進展が私の脳裡になかったのは、たぶん風邪のせいだろう。その近所にラブホならば無数に、それこそ天に手が届くほどたくさんあったのに、誘うこともなく愚鈍なオトコと化すくらいにひどい風邪だったのです。ゴメンなさい。

帰宅してから熱はもっと上がり、いよいよ本格的に苦しみました。その間の記憶だなんて重宝なものなどありはしません。正に布団のなかでのたうち回り、ひとつひとつはチッポケで矮小なウイルスのはずの無数の菌と、格闘しなければなりませんでした。「寒いね〜、寒いね〜」そんな挨拶が廊下のほうから聞こえました。夢うつつの私は一頻り咳払いをしてその挨拶に応えたつもりです。

一年の計は元旦にあり、何ごとについても決して忠実ではない私は、古来より伝わるその格言を正当に無視して、明日があるさと感じています。胃の具合も悪く、プリンなど卵を使用した消化の悪い食べものを摂らないよう心がけ、それにしてもいったい何を何時に食べたのかさえ思い出せません。そしてポール・ニザンの《モラルなんか、ケツの穴さ》をうっとり思い出しながら、これを私なりの格言にしたいと願う今宵です。

f:id:atorie-hama3o2o3s1965447:20150101185939j:plain