星影にひそむ星々の会話~星座の文法~

精神障害者ピアサポーターをしている僕の徒然

私は、私、と、あなたと一緒に

やっと大人になれた気がします。子供と大人の区別がキチンとできるようになったから。人によってはごくありふれた簡単なことが、私にとっては凄〜く難しい区別でした。この区別はもちろん差別ではなく、あくまでも分別のある区別なんです。

それまではハチャメチャでした。異性との交際でも、相手となってくれた女性の方々がある意味で滅茶苦茶だったから、なんといいますか、ときには乱れてしまってた。彼女たちもやっぱり厳密には大人になりきれていなかったのだと思います。それだけにドラマ的な体験を楽しめたのだけれど。

ジワリジワリと大人になり、遂に突如として大人になった私は、精神的には安定するようになりました。後悔することは殆んど全くありません。その点では幸せそのものですね。

ただ、統合失調症という症状が完全になくなるか、といえば決してそんなことなくて、今後も安定剤を欠かせません。私は私のココロを鍛えることに余念がありませんでした。心理学を参考にすることも多々ありました。しかしどの心理学の本も私にはシックリとはせず、却って状態が悪化することさえありました。最近流行りのアドラーの心理学も、私にはどうもピンとこなかった。では、いかにしてココロを鍛えたかといいますと、率直にいえば文学によってです。それは長い道のりでした。遠回りでもありました。しかし私が本心から望んだ唯一の方法でしたから、根気よくやり遂げることができました。

大人になって、私は自分ひとりではどうしてもできないことがある、そのことを知りました。職場に於けるチームワークのことを指摘しているワケじゃなくて、もっと人間的なことにつきひとりではムリなことがある、と気づきました。子供にとってはいとも容易くできることが、大人にはとてもできないムリなこと、無理難題があるとそう気づいて、まぁ大人になったのだと感慨深いのです。

それは、世の中でよく口にされる繋がりが云々ということとも趣きがチョッピリ異なる類いの事態です。その肝心なことを表現するのが難しい。たおやかには表現できないことなのです。私がいて、あなたがいてくださることの有り難さ。偶然、全くの偶然で、あなたがそこにいてくださる、その妖しい事実。

私はいま生きていることが嬉しいと感じています。緻密になにかの本を読んだり、夢想のままに詩を読んだり、技術を磨くために小説を読んだり、たとえ気紛れだったとしても、あなたとの出会いは気紛れではない偶然だから。

私は、私の限界を理解しています。鏡の部屋の四方の鏡を打ち破り、その蚊帳の外を出たら偶然、あなたがいたのです。あなたなしではとても生きられない、私もそこにいたのです。かつての涙を鏡の翳に置き去りにして。