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星影にひそむ星々の会話~星座の文法~

精神障害者ピアサポートをしている僕の徒然

煌めきの翳に潜む狂気

当時の日本は未曾有の好景気で何ら失ったものもなく、正に世界経済を牽引していた。人々は《凡庸》と口々に笑い、時に嗤っても何故か嫌味がなかった。東京は満天の夜空を兆単位のネオンで焦がし、かりそめに月が欠けてもあの圧倒的なネオンで夜は哄笑の一人…

毎日がファッションショーでダンスパーティーだったあの頃

追憶、というあまりにも甘美な名詞をあの頃のために費やして佳いのかどうなのか、迷う。凡庸といえばそれ相応に凡庸だったに過ぎなかったのかもしれないから。充ちていく恋もいつかは必ず滅び去るように、あの日々も追憶から滑り落ちやがて記憶から滅びるこ…

退屈凌ぎに観念としての《民衆》について思索してみませんか?

冷たい雨が降りしきる東京の下町、夜明け前です。 洗濯には向いていない生憎の天候となりました。 子どもたちにとっての最良で最善のクリスマス前の雨となりますよう、祈ります。 クリスマスは、雪の降るホワイト・クリスマスがやっぱり佳いんじゃないかなぁ…

これからも生き続ける愉しみ

生きていることそれ自体がラッキーだと感じることの幸せは、絶望が存在していることが鍵になっているのかもしれない。数多の不運、無数の不幸せ、裏切られたことによる涙、信頼相手の不在、難解な病、想像の限界、自嘲の混在する孤独、壁、信じることの著し…

意味を問わない愉しみ

土砂降りの雨だった今日の午前中、その昼前あたりから雨上がり、帰宅時の電車の中はさぞかし置き忘れの傘がたくさん並ぶのだろうな、そんな心配をしていた。仕事場から東京スカイツリーが見える。その界隈の一角に、僕の部屋がある。一角、というとなんだか…

A NIGHT IN TUNISIA

まだ学生だった頃、巷にはジャズ喫茶が満ち溢れていた。 日本で最初のジャズ喫茶として店をオープンさせたのは、東京は下町、上野の《イトウ》という漆黒の紫煙たちこめる店舗で、僕が最初に入ったジャズ喫茶がそこだった。田園調布に住む友だちが《イトウ》…

専門家が完璧だとは限らない

世の中には、付き合いやすい人がいれば、なにか気難しい付き合いづらい人もいる。気さくな人柄の人がいる一方で、奇妙なまでに自己に凝り固まる人がいる。こざっぱりとした服装なら大抵は好まれるだろうが、それが極端に上品なら嫉妬や嫌悪を招きかねず、も…

生活支援が私の専門、そう彼女は言う

かつて大変お世話になった女性がいる。 「生活支援が私の専門だから」と、大学院でドクターを目指す彼女は言った。当時の僕は生活支援とはどんなものなのか、詳細をよく知らなかった。今、僕が分かるのは、生活支援こそ福祉の要だという事実で、当時もっと彼…

休みは一週間に一日(笑)

今日も無事に仕事が終わりました。 最近は一週間に一日の割合で休日があります。一週間に二日の休日をいただきたいとは全く感じません。仕事があり、働けることの素晴らしさを僕は満喫しています。当初の僕の目標は、《不眠不休で働くこと》で、その目標に一…

人生と世界の双方を変えよう

人生という代物は、人生を変えるためと世界を変えるためにあるんだと思う。 傷心の夜を歓びの朝に変えるため、悲劇の世界を幸運の世界に変えるため、そのために人生という長い時間が用意されているんだと思う。僕は宗教家ではないから、あの世があるとは俄に…

怖い作品を好む

遂に出た。 書楼弔堂 炎昼 (集英社文芸単行本) 作者: 京極夏彦 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2016/11/25 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 早速Kindleにて購入した。定価は税込み2052円だが、僕の場合Amazonポイントが611円付与されて、14…

好きな人に見せたい今後の世界

僕が精神障害を患った頃にはまだ障害者自立支援法はなかった。病棟へ入り正にどん底の世界を漂うように彷徨っていた。極端に神経質だったから、当時、異臭を放つことなど僕にはなかった。食べるカネがなかっただけに、これまた極端に痩せていた。それでも生…

仲の良いともだち

足跡を追う人もいれば、先鞭をつける人もいて、項垂れて歩けばついつい電信柱にカラダごと当たってしまう、そんな危うささえ潜んでいるこの刺激的な東京が僕は好きだ。ここには全てが揃っている。微笑みも、歓びも、哀しみも、そして虚しさも。虚脱感を禁じ…

月の翳が滴る東京で・・・

「ほら、秘密の鍵が、解けた」 フランソワーズ・サガンは小説の中でそう綴る。 鍵を無くした人には《ごめんなさい》と言っておこうか。 故意に鍵を隠した人や、故意に鍵を棄てた人には、さて、何て言おうか。 私たちの《あの痛烈な日々》は祝祭の序章にすぎ…

『精神科ER 緊急救命室』を読んだ感想

精神科ER 緊急救命室 (集英社文庫) 作者: 備瀬哲弘 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2013/10/23 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 精神障害を経験した者としてこの著作を読んだ。この著者は精神科医、お医者だ。僕は医療に従事したことがない…

スーパームーン前夜

こんばんは。 つい先程、宵の口に撮った月の写真です。 昨日が実は《介護の日》だったんですね。でも《ポッキーの日》だとする見解に押し潰されそうになったのは悲しい現実でした。かろうじて新聞だけは《介護の日》としてたくさんの記載をしてくれてはいま…

高騰する野菜と家計の戦い

こんなに雨の多い今年はやっぱり珍しいんだと思う。昨日も僕は野菜の値が高いことと戦い続けた。奇しくも時を同じくして衆院環太平洋連携協定(TPP)特別委員会ではTPP承認案と関連法案を賛成多数で可決した。TPP採決を強行する委員会をその時点ではまだ知らな…

体調の波

ココロの病には体調の波があるのが普通だと思う。 一頻り佳くなっても一頻り悪くなる。そんな一喜一憂をしているうちに、疲れ果ててしまう。一定の精神状態に持っていくのにかなりの歳月を費やしてしまう。転職したいという気持ちが生じるのも、もしかしたら…

あなたの病が痛々しくて

福祉の現場は、朝から今日も怒濤の忙しさで、お昼になっても昼食だなんて到底ムリだった。午後三時頃になってやっと昼食を摂ることになる。その時点でもう疲労困憊になっている。吉野家で豚丼の並を食べてまた直ぐに仕事にとりかかる。よほど好きでないと決…

読書について

紙の本から縁遠くなって久しい。 大抵はKindleの電子書籍を読むのが習慣になっている。たとえ専門書でも、Kindleで買えるものは電子書籍で読む。紙の本から電子書籍へ移行する途中で、僕自身、かなりの戸惑いがあった。たまたま大学が神田にあったから、神保…

リストカット

長い間、病んでいると、様々なものが見えてくる。 目には見えないものも、見えてくる。 人の心の傷や、人の瞳の奥など。心の痛みが、見える。 冷たい風の色が、見える。 明るい笑顔に秘められた、暗い表情が、見える。生きづらさは、なにも僕自身の病い故で…

神無月が終わる

間もなく今年の神無月が終わる。 奇しくもハロウィンが今日だ。 街には仮装した人々がたくさんいる。 街中を歩いていると、神無月が遠のいた感がある。 俳句も僅かに遠のいたのかな。 色とりどりに彩る仮装を見ていると、季語を見つけるのがムズカシイ。今宵…

暮らしのスノビズム

総じて僕の思考はスノビズムでしかない。 そもそもスノビズムに始まり、半ばで論理的な考え方による行動を経て、最近またスノビズムに辿り着いた。 論理的な考え方で行動したけれど、却って時間の無駄遣いに堕落するハメになったのは不思議だ。坂口安吾の『…

恥を、笑顔で塗りかえる。最善の化粧

恥の多い人生を送ってきたのは、なにも太宰だけではない。少なからず僕も恥だらけの人生を送ってきた。ちょうど銀座のど真ん中を紅いふんどしだけ纏い、しかも逆立ちしながら歩くかのような。この都会の乱痴気騒ぎに加担して、新宿の歌舞伎町の反吐でついつ…

確かな魅力としての文芸

いかなる信仰ももたない僕たちではあるけれど、自分の過去、それも若かった頃の自分自身への祈りならばもっている。どちらかといえば傷つきやすかった若い頃へのオマージュはその傷よりも遥かに深く残っている。僕たちがいつも携えていたあの誠実や、儚く流…

《詩人は、仕事中》と寝室のドアノブに架ける

先日、「一日二十四時間、仕事するようなことはしないでほしい」と会社から通達があった。ヒューマン・ビジネスを生業としている僕の会社は、取り分け精神の病いに特化したNPO法人で、それだけにとかく神経を遣う仕事がいつも山積している。障害をもつ人も、…

詩人はラブレターしかもらわない

詩人ジャン・コクトーのこの言葉が好きだ。詩人はラブレターしかもらわない。社交辞令を蔑ろにしたこの言葉。上っ面の地位や学歴や年収をまさに一蹴するこの言葉。虚栄心にしては気が利いていて、傲慢不遜なところがなく、阿諛追従をちょっと小馬鹿にしたよ…

銀の雨は、どんな色?

西野カナさんの音楽に《涙色》というキュートで切ない歌がある。女の子にはこうあってほしい、と世間の旦那衆を頷かせてしまうほどのパワーがある。尤も、西野カナさんの音楽に魅入る旦那衆がいるとしたらただただ見苦しいだけだとは思う。「涙色、二人のこ…

文章上達したいなら、schoo(スクー)がオススメ

文章を売りたいと思いませんか? 純文学に徹しても、売れ行きのことを考えますと、なかなか難しい局面に差し掛かりますよね。何かしら有力な文学賞を受賞しなければ、何しろ身もココロもお金ももちませんよね。砂丘が動くかのようなスピードで時間を費やし、…

ブルジョアジーこそ革命の担い手となる続く歴史

凡庸さについてお話させていただきます、との艶っぽいまどろっこしさが特徴の私(たち)にとっての歴史への挑戦は続き、意に反してそれは時代への挑発だと馬鹿らしい誤解を受けるから、「我々」の中には不条理を感じる憐れな人々もいるのかもしれない。精神…

智恵子抄を想う

精神障害を巡り、様々 な困難のなかでの極貧を味わわなければならない女性がいる。彼女たちは高校へも満足には通えず、大学など高嶺の花だ。かりそめに結婚しても、乱暴な夫からの虐待にあい、夫は給料を酒や煙草、何よりもギャンブルで使い果たしてしまう。…

支払った痛みと支払われた犠牲、私達が辿り着いた秘密の部屋にある風変わりな時計は何を指す?

遠い過去にコンシューマーに過ぎなかった私達は、今更原点のコンシューマーには戻れないし、不完全な原点に何ら価値を見出せずに悶え苦しんでいる。追憶は甘美どころか苦々しい心象でしかないのに、ハイネの詩集を久し振りに開いてみれば、ひとりよがりの最…

精神障害者へのホームヘルプサービス

精神障害の当事者として、かつて僕は精神障害者の人たちへの ホームヘルプサービスをしていました。過去に、精神科の病棟に入院していた僕にとって 、驚くような経験でした。精神障害者の皆さんのヘルパーさん。それが僕の仕事でした。精神障害者の患者さん…

❤️た・し・か・な・も・の❤️

どうして人は❤️たしかなもの❤️にこだわりをみせるのだろう? それにそれに、こだわり、っていえば聞こえがいいけれど、なんかだかさ、偏り、なんじゃないかなっていう気もしない? ❤️たしかなもの❤️への、偏り。 あ、そうそう、偏執狂、という言葉もあります…

残すところあと僅か99日の今年

いつの間にか、秋分の日もすぎて、今年も残すところあと僅か99日となりました。秋は夕暮れ、とはいうものの、あいにく今日はどんより曇った夕暮れの空になっています。三羽、五羽、の鳥が飛ぶ。今やすっかり東京の名物となった、あれは鴉です。鴉を嫌う人々…

なかなか天使になれなくて…、なかなか紳士になれなくて…

恋する全ての人々のために 眩暈を枕にして横たわっていると、過去の時間の数々の輝かしい出来事や、現在のたゆたい気持ちや、未来に広がる漠然とした不安と心許ない僅かな期待が、渦巻いて、総じて僕は幸せだと気づく。時間の旅は、走りに走って不意に倒れた…

統合失調症が癒えるまで

いつも不安でどうしたらいいのかお先真っ暗だった。 自殺のことしか念頭に浮かばなかった。 幻視と幻聴の絶え間ない時間が時計を刻んだ。 眩暈は常時あり、空間がその眩暈で充たされていた。 そしてありとあらゆる文学作品の散文がいつもいつも脳裡で鳴り響…

芸術家の言い回しに時々

文学が技術であることはなんとなく分かっている。 その技術は途方もなく大きな企てになることもあるらしい。誰だったか、昔のローマ人が「人生は短いが、技術は長い」などと言っている。私にはその真意がよく分からない。意味が分からない。藪の中だ。偉人と…

神様からの贈り物

「不安? それはステキなこと」 小説家フランソワーズ・サガンはそう書き綴る。 私に神様など俄かに見えはしない。信仰している宗教も今のところこれといってなにもありはしない。だけど、もし《文学の神》がいてくださるというのなら、その手厳しい神を信じ…

IT企業の実習

お久し振りです。或るIT企業の面接をきょう受けてまいりました。面接を受けるというのに何らこれといって準備もせず、ぶっつけ本番のていたらく。かなり込み入ったご質問をいただきました。それでもいつもの勢いで躊躇うこともなく返答しました。取り敢えず…

冬至の朝

おはようございます。 昨夜はあまり眠れず、このまま私はこれから就労移行支援の事業所へ行きます。かなり冷え込んでいるから、風邪が悪化しないよう完全防備の服装で出かけるつもりです。たまには弱いままの自分で三日間くらいを過ごすのも佳いと思います。…

昼も夜も晴れて

夏か、秋になると、フランソワーズ・サガンの作品を思い出す。『悲しみよこんにちは』をはじめて読んだのは秋の夕暮れだった。おんぼろアパートの非常階段に腰を下ろして読んだ。私はまだその頃、ニューヨークのフィッツジェラルドを知らなかったから、夜や…

謎の空間、未知の時間

今だからこそ分かることがある。未だに分からないこともある。謎の空間、未知の時間。空間を押し広げようとして、トイレの壁に両手をあてる。実際に四方の壁を押してみる。ところがどっこい何ら変わりはしない。ずーっと壁を押す。なかなか変化は起こらない…